観た・聴いた・読んだことメモ

  • 億万のココロ」という日テレの新番組を見た。ダブルユーがゲストだったので。司会は笑福亭鶴瓶鶴瓶には人の多い「場」を支配する力がない。ゲストを野放しにしてしまう。この手法は大人数相手の司会には向かない。たぶんこの番組すぐ終わっちゃう。

笑福亭鶴瓶の落語魂。】(ほぼ日より)
鶴瓶「生まれてきた環境と、目の前にいる人を愛するかどうかで。ぼくは、これはほんとに愛さないとダメやなと思う。いま、ぼくはテレビで『きらきらアフロ』をやってるでしょう?その相方(オセロ・松嶋尚美さん)は、それまで、お笑いの人たちを、あんまり好きじゃなかったらしいんです。と言うのは、彼女がしゃべると、「おまえそれ、どこがおもろいねん?」って言われたりして……これは、いちばん最低なルールなんですよ。したらいかん。ぜんぶがぜんぶとは思いませんけど、お笑いがイジメのきっかけになるというのは、そういうときには、われわれもほんとに感じるんです。「話が長い!」「今の話のオチは?」とか……腕のないやつほど、かならずそういうことを言うんです。ぼくは、それをいっさい排除して、あいつを愛してやると思った。あいつの言うことすべてをほんまにおもしろい」と受けとる。まぁ、実際おもしろいからね、すべてを拾う。そうやって愛することによって、彼女はぼくを好きになってくれたんですね」
糸井「うん、うん」
鶴瓶「すると、安心感が出るんですよ」だから、なんもおもろいことを言わんでも、日常をしゃべったらいいんだという状況になる」
糸井「そしたら、生き生きしてくるね」

このような信念を持っていたからパペポやラジオなど少人数を相手にした番組を面白くできたんだなあ。もちろん一人喋りも面白いし。それはそうと、大人数の前でゲストがボケても切り捨てず一回さらってようやく突っ込むというやり方をしているとどうしてもまどろっこしく感じさせてしまって――。さんまやダウンタウンの浜田はみたいに切らない人。つまり、この形式の番組と相性が良くないんじゃないかと思う。