読んだメモ

  • 週間ゴングを読む。ターザンとGKと小佐野さんの対談が載っていたのだが、その内容は、新日は迷走のあまりファン離れが進んでいるということと、その反動と内容重視の興業の結果、ノアが業界の盟主になりつつあるという忌憚のないものだった。ターザンいわく、猪木とファンの望むものとのズレは著しく、結局馬場の姿勢が勝ったとのことで、オレもその意見には全く依存がないが、それにしてもターザンは意見をコロコロ変えるなあと思った。あと、小佐野さんは天龍信者らしい。天龍の優しさはカッコいいことよ、改めて思った。
  • 「犬の話」(角川文庫)を読む。作家たちの犬についてのエッセイを一冊にまとめた本。ルノアールでは卒論のことなど無視してズンズン読んだ。目がウルウルしてきて、特に武田百合子の「富士日記」のポコが死ぬ部分の抜粋を読んだときは泣きそうになった。実家にいる犬はまだ元気だし過去にもペットが死んだという経験をしたことがないし不思議だ。しかも、前に「富士日記(上・中・下)」は何度か読んでいたんだけど、やっぱりそのときも泣きそうだったし、武田百合子の文はいいなあだの、オレにはこういう日記書けそうもないなあだのあれこれ思う。犬が死んでいくら悲しくても、やっぱり腹は減るし何か食べて(泣きながら)生きていくという――、愛犬の死と自分の生。その他には幸田文向田邦子小川洋子安岡章太郎らのエッセイもクスクスしたり哀しくなったりしながら読んだ。すごくいい本を買っちまったぜと有頂天になったはいいけれど、今はこういう本を読んでいる場合じゃないとすぐ反省した。マズイ、コマル。

犬の話 (角川文庫)