れいなとの同棲メモ

  • 夜12時。二人でコタツに入りながらコーヒーを飲む。「お腹すかない?」と訊いたら、「れいな肉まん食べたいけん、一緒にコンビニ行かん?」。「行こっか」。ジャージの上から上着を羽織って外に出ると、牡丹雪が降っていた。れいなは「ヤバイ。めっちゃ寒い!」と言いながら、空を見上げて、子供のような笑み。雪が外灯に照らされて花びらのように、れいなの黒い髪の上に積もる。コンビニの入り口で、オレはれいなの髪に積もった雪を払ってやった。帰り道、肉まんをかじりながら「なんか暖ったけぇ」とれいなは言った。確かに寒いんだけど、でも、なんだかすごく暖かいんだ――。牡丹雪がオレとれいなの頭の上でヒラヒラ。