れいなとの同棲メモ

  • 朝、実家に行く準備をしながらコートを着てアパートを出ようとしたら、れいなが「今日はめっちゃ暑いけん、コート脱いで行かんと絶対やばいよ」と言い、オレの肩に手を掛けてコートを脱がしてくれた。「送って行くけん」と言うので、二人で駅までの一本道を歩いた。ほとんど口を開かず暖かい日差しを味わいながら。オレは「ホントにコートなんて要らなくなっちゃったね。春か」と言った。春の日差しに照らされたれいなの横顔は、なんだかとても眩しかった。