読んだメモ

  • 「バ・イ・ク」(柳家コサンジ)を読んだ。3章以降グンと面白なった。というのは、1章2章は昔出した本を元に構成されていて、3章は昔を思い出して語りおろされたとのこと。1章2章は出来事をさらっている感じなんだけど、3章は時間が経ったのちの感想なので思い出として出来事が加工されている。感想の面白さって、起こったことが感想を語る人にどんな影響を与えたかっていう、その関係性のユニークさによって決まるんだなあって思った。コサンジの面白いマクラを聞くとなんかそう思わされるみたい。そういえばヨセ帳の面白いかどうかってのもそうだった。あとがきのダラダラ加減もコサンジだなあって、嬉しいサービスをされたときの気持ち。でも最後、説教臭かったけど。
  • 「東京カワラバン6月号」を読む。ブンチョウ追悼ということで、コサンジとセンキョウが対談していているにもかかわらず、ブンチョウの物静かさに対するセンキョウの天衣無縫さの紹介みたいな対談になっちゃってて、しかも、センキョウのトボケはリアルなのかフィクションなのか境界線が曖昧だし、そこをコサンジはコサンジでトボケつつ突っ込むっていう――なんだか無類のオカシ味。笑った。でも、ブンチョウの人柄はちゃんと滲んでるんだよなあ。印象に残っている言葉をメモ。コサンジ「センキョウはふわふわ落ち着いてる。ブンチョウはしっとり落ち着いてる」。センキョウに対してコサンジが「頼むよ、生き残って俺に香典くれよな」。便所の中で一人ホロホロしてしまった。