考えたメモ

  • ピカチューの中に入って、渥美清のことを考えていた。渥美清は、ファンから「渥美清」ではなく「寅さん」と思われていたし、「寅さん」以外は隠して生きた。オレも、オレではなく「ピカチュー」として扱われ、子どもからキャーキャー言われて、ホントは汗ダラダラなのにバイバイって手を振ったり。他人から何を期待されているか簡単に分かるので、はじめはやることなすこと楽だし、面白かったんだけど。でも、ホントは「汗ダラダラ」なわけだし、そのギャップが大きくなればなるほどピカチューであるという状況がつらくなる。きっと晩年の渥美清はタイヘンだったろう。本人は体力の限界だったにもかかわらず「寅さん笑わないよ」とか「寅さんに無視された」とか。オレも今、晩年の渥美清みたいだなあ、なんだか、ってそんなことをピカチューの中で思ったりした。