観たメモ
池袋昼席
- キタハチ(噺家の夢)/ここから入った。
- コリン(悋気の独楽)/淡々としたリズム(あるのかないのか)。しぐさと声を合わせるとかしてないっていうのも新鮮に感じる。
- サンキチ(鮑のし)/何言っているのか途中で「ゴホッ」とかやるので分からなくなる。切ない。
- ロケットダン(漫才)/周りを見ると立ち見もビッシリ。楽しく聴く。
- センキョウ(しわいや)/楽しんだ。さんまがおいしそう。「チリチリチリプシュプシュプシュー」とか言うところ。悪い人がいないんだなあ。句題で「生身魂」(夏の季語)っていうのが出されたけど、こういう人のことを言うんだろうなあって思った。もう好きに年を重ねちゃって、噺に出てくるイジワルなことやコワイことでさえカワイイことで。そういうのが「人」、隠し切れない生身魂っぷり。ちなみに、「生身魂」ってまだ生きているのに魂って言いたくなっちゃうような年寄のことらしい。オレは「生身魂風通る道に腰下ろす」って句を、センキョウを思いつつ作った(不人気句だったけど)。生身魂くらいになると、涼しい風が通る場所を本能的に心得ちゃっていて、何のカラクリも何のエゴも考えもなく自然とそういう場所を見つけてチョコンと座れちゃうんじゃないかなあって。そういうことを言いたかったんだけど、うーん。あ、「生身魂風通る道うとうとす」の方が良かったかも。こういうのが今さらになって出てくる。つくづく最近頭が回らない。夏バテかもしれない。
- フクジ(安兵衛狐)
- ゴンタロウ(町内の若い衆)/フクジが長かったので、調整っぽく。
- コユキ(曲芸)/この日の句題に「水着」ってのがあって、まだできていなくて、コユキを見ながら「水着かあ」。「コユキが水着を着たら」とか、句作が暴走。だから今日は不調だったのかも。
- コサンジ(湯屋番)/マクラで選挙のこと、ダンシの真似、センキョウがビッテルを持っていたこと。前半はダラダラ(「日本の話芸」でやったときの方がスッキリしていて面白く聴いた記憶)、後半は、若旦那の妄想している顔。嬉しそうな顔にこっちも楽しくなる。前、コサンジが「炎天やはちまきの人立っている」という句を作り、みんなに採ってもらったとか。無駄がなくスッキリ、でも、しっかり。一方のオレはいつも情報を盛り込み過ぎなんだよな。その反省、その反省がかえって付け焼刃で今日の不調につながったのかもしれない、とかいろいろこじつけて、自分を慰めてみる。