観た・聴いた・読んだことメモ

真打挑戦公開LIVE

    • 悋気の独楽」「愛宕山」「日舞都都逸」(立川笑志)を観聴きする。落語は聴きよく清々していたが、都都逸に対しては失笑があった(一生懸命だったけど)。談志が優しくダメを出していたが、その説明が適切で、「引き込ませること・乗らせることができれば下手でもいい」と言い、正当な小唄と「天気がいい〜♪」というデタラメを一節唸った。声は悪いし声量もいまいちだったが、言いたいことがきちんと伝わる歌いっぷりだった。結果、真打昇進は見送り。
    • 「子ほめ」(立川談志)。噺冒頭の「灘の酒とただの酒」のやりとりに時間を費やす。前座噺なのにもかかわらず30分以上あったような。噺を組み立て直した箇所が多いのに、客の笑い声は元々のクスグリに反応。まあ、そんなことはどうでもいいか。努力しているのが分かった。
  • 「今はじめる人のための俳句歳時記」を買い、読む。この歳時記は安いというのがいい。内容は季語と用例で構成されている。なんだか季語は楽しい。人間は昔から「変化」が好きだったんだなあと思う。気候を季節という概念で区切って、分からない速度で変わっているものを「春→夏」と感じてみたり――。こういう季語を覚えるだけで「変化」に気づけるようになり、散歩も楽しくなりそうである。「名前」を知っただけなのに見えてくるものが違ってくるような気がする。名前を知ることと存在を認めることが似ているんだとすれば、名前を間違えると怒られちゃうってのも納得だ(まあ、どうでもいい)。あと、面白い言葉も多いというのも楽しい。

今はじめる人のための俳句歳時記 (角川文庫)