観た・聴いた・読んだことメモ

  • コ三治独演会(スズモト演芸場)へ行く。AZさん、KD君、OB君、MZ君、NHGさん、NSさん。浜美枝夏目房之介もいた。会場に入り、OB君と会うや否やOB君が「『甲府い』ですよ〜」。

番組

  1. 小たま(真田小僧)/誠実に丁寧にやっている。好感。
  2. 福ジ(安兵衛狐)/AZさんいわく、寝ている人多数。確かに隣のMZ君も首コックリ。聴いたことのない噺だったのでオレは起きて聴いていたが、悪くはないような。なぜ福治は客を引きつけられないのか。
  3. コ三治(猫の災難)/相変わらず、丁寧。「世界」を作る能力がすごい。細部の徹底した配慮のせいか。以前、サークルの鑑賞会で三三が小三治に「何メートル先の相手と会話をしているのか設定しろ」という内容のアドバイスをもらったという話を聞いた記憶があるが、小三治の目線、所作、間を垣間見てこういうことなのかなあと思う。細部の集積。CDより何倍も面白く感じた。
  4. 喜多ハチ(代書屋)/面白い。会場に行く途中見かけたが、そのときの歩く速度はなかなか早かった。
  5. あした順子ひろし(漫才)25分。熱演なり。順子のひろしに「やってみなぁ」と言う台詞と、ひろしの「これは本当なんです」と頷きながら言う台詞が好き。なんか嬉しい気持ち。
  6. コ三治(甲府い)/幸福感。痺れ。「甲府い」の「世界」への憧憬。笑えたり感動したりということ以上に、「いいなあ」という「世界」を感じられることがオレにとってラクゴの価値を計る一番重要なモノサシなんだと思った。一生懸命拍手した。

幸福感。終演後、さっさと会場を出て誰とも喋らず家へ直行したいと思った。オレのこのデリケートな幸福感を傷つけられる前に家へ持ち帰らねばならない、という感覚。