観た・聴いた・読んだことメモ

「田に水子を捨てるな!誰の子だ!」
「おめえの田なら早く腐れると思った」
「ほしくねえだ。そげな肥やし」

チラチラこういう異様な会話。そして、緒方拳(辰平)の母・坂本スミ子(おりん)に対し、近所の男が「ばあさんの歯33本♪」と言い、緒方は激怒する。後日、坂本は石臼に歯をぶつけ「なんだ2本だけか」。だが、まわりの人々に「オラ山行く年だから歯がダメずら」と嬉しそうに欠けた前歯を見せる。終盤に差し掛かり、「オラあした山に行くずら」と坂本があき竹城(緒方の妻)に言うシーンがある。もくもくと畑を耕しながら言う。「山に行く」とは「捨てられに行く」ということで、そのことに対し坂本は「誇り」を感じている。「山に行く」と言いながら、自分では食べないであろう農作物のために畑仕事をしている坂本が、けなげ。そして、緒方が泣きながら坂本を山に捨てるシーン。雪が降ってくる。「良かったなオッカア。雪だぞ。お山に行った日に雪だぞ!」。この話は、脳で考えられた社会ではなく、自然と一体となった生活の中の話。社会がひっくり返されるように感じて怖いだの美しいだの思ったりするのかなあ。映画と小説ではストーリーが何箇所か違う。倍賞美津子のエピソードはなくてもいいように思うが、あとは特別何も思わない。演出については、おどろおどろしくしようという意図が感じられた。小説は、深沢がただ書きたくて書いた世界で、だから余計に不気味。なんでゾクゾクするんだろうという気持ち悪さを感じた記憶がある。最後に、あき竹城っていい役者かもと思った。
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  • 東スポを読む。興味深い記事を一つ。

【古瀬絵里胸を張ってこう言った『ご覧の通りです』】
「しぼんでません」、“スイカップアナ”こと古瀬絵里キャスター(26)が“バスト縮小化疑惑”について真っ向から反論した。(中略)。本紙は、すかさず「しぼんだんですか?」と質問をぶつけてみた。(中略)、次の瞬間キッパリこう言い放った。「いやいや・・・・・・それはないですよ〜。ご覧の通りです」。姿勢を正し、胸を突き出すような形をしてアピールした。(以下略)。

  • 「極楽まくらおとし図」「サド人との聖約」(深沢七郎)を読む。「極楽〜」は3回目。漢字や片仮名の使い分けに笑ってしまう。例えば、朝は「朝」なのに昼休みは「ヒル休み」とか。あと、「サド人〜」の主人公が女子高生で、一人称を深沢のような土着的なジイさんが書くというのがなんとも違和感。「サド人〜」については接続詞や代名詞の使い方もぼんやりとしていて農作業の傍らに書いたんじゃないかといった風情もある。でも、どっちも狂気的でこういうぼんやり加減も狂気にプラスにさようしているのかなあ。そんなことはないような気もするし、あるような気もする。
  • 今(AM7時少し前)、ポンキッキーズのジャカジャカジャンケンを見ていると、ピカリが――、

はいはいぃぃい、福井ですぅぅう

と、天気の福井さんのマネをした。笑ってしまう。意図が不明。