観たメモ

たそがれ清兵衛」を昼に、「座頭市」(たけし版)を夜に

  • 「たそがれ〜」はいかにも山田洋二的で、始めは嘘っぽいかもしれないなあとも思ったが、一つ一つの会話の調子だの何かをするときに伴う逡巡だのあまりにも丁寧だし役者も良くて、いつの間にやら話の中に入り込んでしみじみしてしまったのだが、それは社会の中で生きていくことの深い哀しみを感じたからだと思う。
  • 座頭市」は台詞回しとか世界観があまい(「たそがれ〜」のあとだからそう思ってしまっただけかも)ような気がしたし「誰でもピカソカタルシス」みたいな話(オレは観る目がないからそう思っただけかも)で、「カタルシス」で引きつける話(「たがや」とか)はやっぱり好きじゃないのかなあオレは、と思った。あと「ゲタタップ」が長かったし浮いていたので、迷ったあげく早送りしちゃうと、エンディングになってしまったので面を食らった。だが、芸術とか深い感動とかじゃなくお笑いとして表面的にみれば十分可笑しかったし楽しんだので満足。しかしオレも、つくづく暇人だ。