読んだメモ

  • 「慕いつづけたひとの名は」(小沢昭一)を読む。小三治との「佐渡」についての対談もすごく面白くて、実際に佐渡に行きたいと思ったくらいだったのだが、メモすべきは今村昌平について語っているもので、今村映画と関係していないのは「女街」だけで残りは出演だの出演していないものでもプロデュースだのしておりなんだかんだ関わっているそうで、今村とは盟友なんだそうだ。初耳。そのほかに、今村のキャスティングの入念さのことやら細かい登場人物の設定(脇役にも親のことだの背景だのの設定)やら。確かに、「楢山節考」にしろ「人類学入門」にしろ原作を読んだ上で映画を見たのだが、脇役の背景については原作にはない部分があり興味深かった。(慕いつづけたひとの名は (小沢昭一百景―随筆随談選集)