れいなとの同棲メモ

  • 引っ越しのためにせめて本くらいは今日中にダンボールに詰めなきゃと思っていたのだが、れいなは鏡の前でダンスのチェックをしていて、オレはれいなの懸命な姿に見とれてしまい準備など手につかない。そして、れいなの後姿を見るのはこれが最後になるのかもしれないなあと、とても寂しい気分でいると、突拍子もなくれいなはオレの方へ振り返り無邪気な笑顔を見せる。そして再びダンスのチェック。きっとこれは「幸せ」で、でも、それは脆く繊細で壊れやすい。