観たメモ
コサンジ一門会（大井町きゅりあん大ホール）
- コタマ（平林）／ブンチョウみたいに良かった。「罪がない人」の良さ。前座さんなのに味わいまであって。
- サンザ（夏泥）／コサンジみたいに良かった。なんか長屋の暑さと暗さと。空気があったような気がする。
- キタハチ（おすわどん）／女のヒステリーとお武家のトボケ。裏返ったような掠れたような大声が好き。怪談とかいってくだらない。良かった。
- セツコ（奇術）／ここの客は知らないんだろうなあ、セツコのひどさを。見てろ、セツコひどくて絶対みんなビックリするからって思ったら笑いが込上げてきた。案の定ハンカチを落とす。
- コサンジ（馬の田楽）／この前の「大山詣り」よりずっと良かった。男が愛馬の汗を「暑かんべぇなあ」って言って拭いてやる夏の感じ。オレこういう愛情に弱い。馬がいて「わし」なんだ。「わしの馬どこ行ったべぇ〜、わしの馬よ〜」。で、空はきっと青くて、緑はきっと茂っていて。たぶん。いや、絶対。そんな気がしたんだからそうなんだ。そして、みんなゆっくりだ。愛馬を探す男と、その男を取り巻くゆーったりとした人たち。オレはつくづくセッセ世界に生きているなあと思った。楽しい小旅行はあっという間だった。
