観たメモ

国立演芸場6月中席

  1. ツルコウ(紀州)/会話あったっけってくらい地話でグイグイ。筋、余談、筋、余談、筋、余談、余談、筋。で、「どこまで言うたかな」。これがワイのラクゴや、みたいな。愉快だ。楽しかった。
  2. ローカルオカ(漫談)/社会で生きていけない昔風の芸人が酒で命を削りながら笑わせるみたいな味。
  3. キンタロウ(代わり目)/山遊亭っていう亭号は気になるところ。あとで調べてみるか。
  4. ダークヒロカズ(奇術)/音楽に乗って手品をしてからニヤッてする前歯が薄気味悪い。名前の通りダークだ。技術は寄席芸人(?)の中では相当あるとは思う。
  5. モモタロウ(金持ちの話)/マクラは訥々とホントにおかしかった。でも、話は引いた。金持ちが金が多すぎると困っていて、子供も学歴が高すぎて散財してくれないみたいな。こんな世界を「いいなあ」と思って作ったしたら病的だし、こういう俗なコンプレックスに偏執していて、しかも幸福や悲しみは表面だけで。とはいえ、クダラナイだけで片付けられない何かはある。年をとっているのに。訥々と話す風情。