観たメモ

池袋昼席

  1. ハンジ(ぼやき酒屋)/適当に聴く。引いてザザー、引いてザザーって波みたいに喋る人だなあ。
  2. キタハチ(?)/旅人二人がひどい宿屋に泊まる話。で、去年おととしそこで出た鳥鍋と豚鍋のイワクを宿の主から聞く。楽しく聴いた。なんて名前の噺だろう。キタハチは珍しい噺をチョイチョイやるなあ。
  3. セツコ(奇術)/時間がおしていたのでアッという間に去っていった。このくらいがちょうどいい。
  4. コリン(不動坊)/なんか得したなあって思う。この人の起伏のなさをイイなあって思えるようになったのはここ最近。たぶんオレの変化なんだろうなあ。コリンの変化かもしれないけど。嵩碁とかぼうだらとかコサンっぽいことを淡々とするのが伝承というか愛というか。嬉しい気持ちになる。
  5. サンキチ(やぶ医者)/初めての人。あとに出たペペによると「普段サンキチさんは落語をしないんだから。楽屋でみんな驚いてました」。サンキチは「コサンジ君やセンキョウ君のファンがイッパイで、ホント私なんかと違ってコサンジ君なんてウマイですから。才能ですよね。昔は私も一生懸命やったんですよ」。噺をしながら、滑稽噺なのに、泣いていたように見えた。目が悪いだけかなあ。でも、「コリン君は師匠譲りの落語をして」って、涙のこともあるしどうしてもドラマに仕立て上げたくなっちゃう。マズかったけどイイなあ。あと、「コサンジ君が終わるまで、センキョウ君は帰らない」らしい。
  6. ペペ桜井(ギター漫談)/今日は楽しかった。なんでだろう。面白かったなあ。コサンジとセンキョウがよく喫茶店へ行く話とか、昨晩コサンジおススメのうどん屋へ皆で行って、センキョウがコサンジのいないときは「不味い」と言い、いるときは「うまい」と言う話、サンキチの話とか。普通の漫談も面白く感じた。
  7. センキョウ(田能九)/ウワバミの愛嬌ったらない。どいつもこいつも愛嬌を炸裂させていて、聴いている人たちがウワバミのことが好きになるって。エンショウだったらウワバミを恐怖の対象にする、そういうのとは全く違う魅力だ。良かった。たまらん。
  8. キンダユウ(替わり目)/ボーっと聴く。
  9. ゴンタロウ(代書屋)/子供が大爆笑。寄席特有の素直に笑うのって恥ずかしい的な空気がイッペンに変わった。みんな素直に笑う。
  10. コエンカ(三味線漫談)/大きい。「今、楽屋でコサンジ師匠とセンキョウ師匠の漫才が始まりました」とのこと。
  11. コサンジ(百川)/百川聴いたの3回目だけど、一番良かった。センキョウはこの世とあの世を行ったり来たりフワフワしているそうで「アタクシには欲があるのかまだその境地には行けませんなあ」。確か、サンザが言ってたと思うんだけど、コサンジが高座で話し出すとセンキョウは脇でジッと聴いているんだとか。で、滑稽噺でみんなゲラゲラやっているのにセンキョウは「コサンジはホントいいよぉ」って泣いていたんだそうで、楽屋みんなセンキョウを見て大笑いだったんだって。今日の寄席は「仲睦まじいジジイ二人DAY」だった。KNさんが「どっちかが先に死んじゃうんだなあって思っちゃいました」。そうなんだよねぇ。二人の関係がたいそう面白いという、その分、少し考えると寂しくなる。ウラハラだ。